ラジオへの没入
大学受験の際、二浪した。
受験勉強以外の時はずーーーーっとラジオを聞いていた。
主に聞いていたのが「松本人志の放送室」。
ダウンタウンの松本人志と、放送作家の高須光聖が2人で喋るだけのラジオ番組。
全391回分の放送音源をiTunesに取り込み、それを6周ほど聞き込んだ。
そんな生活をしていると、登校、下校、休憩時間、全てが放送室の時間になった。
生活の中に、当たり前のように松本と高須がいる。
オープニングトークを聞くだけで、その日の放送内容が分かるまでの域に達した。
そんなぼくが最終的に行き着いたのが、「ラジオを聴きながら、別のラジオをかけたくなる感覚」だ。
放送室が流れていることが当たり前過ぎて、松本と高須の声が聞こえていることが当たり前過ぎて、
「ちょっとラジオでも聞こうかな」って思う時があった。
いわば、「魚が水浴びてぇーって思った」みたいな感じ。
「カンガルーがお腹に子を抱えながら、あの子どこぉ?!」って探した、みたいな感じ。
すげぇ感覚だったなぁ〜って思う。